補聴器の種類と機能
~補聴器は高額! 失敗しない補聴器選びには補聴器を知ることが大切です~
みなさん、こんにちは。
まず補聴器にはどんな種類があるかをご紹介します。
( 形・色 )
大きく分けると、「耳かけ型」と「耳あな型」があります。
「耳かけ型」は耳の裏側に補聴器本体をかけ、そこからチューブのようなコードを通して耳の穴に小さなイヤホンをつけるものです。大きさはだいたい長さ3cm~5cm、幅1cm~2cmくらいですが、最近は小型のものも増えており、大きさを選べます。
もうひとつの「耳あな型」は耳に直接イヤホンと似たような補聴器本体を入れます。耳あな型は大きさに種類があり、ほぼ耳あなに入りきり外から見えないもの、一回り大きいもの、サイズとしては直径1cm程度~3cm程度まで幅広いタイプがあります。
耳あな型の大きな特徴として、自分の耳あなの型をとり耳の奥までフィットするような作りになっていることです(そのため自分専用となります。)
色は、「耳かけ式」も「耳あな式」も複数のカラーがあり、メーカーによってはカラフルなシリーズなどもあり多くの色から選ぶことができます。
( 機能 )
「耳かけ型」「耳あな型」どちらも基本的には聴こえの機能に違いはありません。
「耳あな型」は大きさによって出力が違い、一般的に大きい方が出力も大きくなります。
※難聴の聴こえが悪いほど出力が必要と理解ください。
難聴のレベルでいえば「中度難聴(40~70db)」までは小型のもので対応が可能です。
逆に言うと、高度難聴の方は小型の出力では難しい場合が多くなります。
「耳かけ型」には「耳かけ型」にしかない機能がありますのでご紹介します。
一般的にどのメーカーでも耳かけ型の方が機能は多くなっています。
代表的なサポート機能として、補聴器として直接人の声を聴くこと以外に、Bluetoothを接続することでテレビやスマホからの音声(音楽や電話など)を補聴器から直接聴くことができます。
( 価格と理由 )
「耳かけ型」も「耳あな型」も価格は機能によって大きく異なります。
ほとんどのメーカーで、数万円から数十万円まで幅広い価格帯の補聴器が販売されています。
最も聴力調整機能が高く機能が多いものだと片耳50万円前後となります。
価格の違い=機能の違いですので、主だった機能の違いを大きく2つ説明します。
ひとつは、サポート機能としてご説明したBluetooth接続などの付加機能です。
筆者の体感ですが、音楽やテレビなど周囲の人と一緒に音を聴く場合は、周りの通常の方の聴力に合わせた音量となるため、難聴だと聴き取れないことが多いです。そのため、イヤホンなどをつけて聴くことになりますが、テレビや音楽を聴く場合には、補聴器を外し直接イヤホンを装着することが多くなります。そういった場合に補聴器から直接聴けることはとても便利ですので、この機能を重視する方もおられます。
なお、「耳あな型」はほとんどのメーカーがBluetooth接続に対応してないようです。
ふたつめは、補聴器で調整できる音域の粒度(きめ細かさ)と周囲の雑音をカットできるオプション機能の有無となります。
まず、「音域の粒度(きめ細かさ)」について説明します。
ここは、補聴器を選ぶうえで非常に重要なことですので、しっかりと理解してください。