~早期回復がとっても重要~
ここでは、「突発性難聴」を中心に「メニエール病」についても記載しています。
内容はインターネット等で調べられる代表的な情報をベースに私が医師から教えていただいたことを補足しています。
※下記の情報は、多くの情報のなかから私の主観で抜粋したものです。
客観性に留意はしておりますが、みなさんのご認識と違う点がございましたらご容赦ください。
(基本情報)
- 発症する人の年齢は30~60歳代が中心、一方で、小児の発症も増加傾向である。
- 発症する人に男女差はほとんどない。
- いままで耳の病気をしたことがない人が突然に耳の聞こえが悪くなることが多い。
- 難聴が第一の症状であり、耳鳴りやめまいを併発することがある。
- 通常、難聴になるのは左右いずれかの片側だけである。
- 突発性難聴は、原因が明確になっていないが、研究などでは、内耳のウイルス感染やストレスなどが関係していると言われている。
- 突発性難聴のほとんどのケースでは原因となるウイルスを特定できていない。
- 肉体的・精神的ストレスも引き金になると言われている。ストレスと一言で言っても、残業などの業務過多、睡眠不足、人間関係などがあり、突発性難聴との関係を明確にはできていない。ストレスによる身体的影響として、交感神経が活発化し血管が収縮することで内耳が血流不足となり、血流不足から酸素など必要な成分が十分に内耳に供給されないことがある。
★同時に疑われる病気「メニエール病」
突発性の難聴となった場合、初期段階では「メニエール病(内耳の中にリンパ内水腫という水ぶくれができる症状)」との鑑別が難しい。
【それぞれの特徴】
突発性難聴の場合:一度大きく難聴が起こり、固定化すると聴力は戻らない
メニエール病の場合:めまいの発作や聴力の変動が繰り返し起こる
メニエール病の主な症状は、めまい、聴力低下、耳鳴り、耳の閉塞感(耳に栓をした感じ)
(検査)
- 聴力を評価するために純音聴力検査や語音明瞭度検査を行う。
- 突発性難聴と聴神経鞘腫の鑑別のためMRI検査を行う場合がある。
- めまいが随伴している場合があるため、眼振検査や平衡機能検査を行う場合がある。
(治療)
- 突発性難聴の治療は時間との勝負で早期治療が重要。
- 発症後一週間以内に治療を開始することが重要。
- 最もよく行われるのがステロイドホルモン剤の投与で血管拡張剤を使う場合もある。
- 改善が見られない場合は高圧酸素療法、ステロイドホルモン剤の鼓室内投与、星状神経節ブロックなどの追加治療が検討されることがある。
- 特殊な治療を行っている医療機関もあるが限られている。
- 医師から処方される代表的な薬は以下のとおり。
・プレドニン(ステロイド)
・メチコバール(ビタミンB12剤)
・アデホスコーワ(血流改善薬)
※メニエール病の診断があればイソバイド(経口浸透圧利尿剤)
(留意事項)
- 治療を行っても後遺症なく完治する方は1/3程度、発症時より難聴は改善するが元には戻らない方が1/3程度、治療に反応しない方が1/3程度。
※情報により改善比率が違う場合がありますのでご留意ください。 - 血管収縮の要因となる喫煙は控えた方がよい。
- 後遺症は不快なもので、耳鳴りが常に頭の中で続く感じなどがある。